当院のリハビリテーションへの考え方way to think
"体にやさしい治療"それが「リハビリテーション」
腰痛、肩こり、膝痛などの慢性疾患に伴う症状は、薬や注射だけで改善できるものではありません。“体にやさしい治療”と言える「リハビリ」は長期にわたり施行可能で、その成績も優れています。
当院ではAKA(Arthrokinematic Approach)やマッサージ、関節他動運動、ストレッチなどの手技療法に力を入れており、患者様の状態に合わせてこれらの治療を積極的に施行しています。
"すっきりと治らない"そこであきらめないことが大切です。
リハビリテーションで症状を改善・維持することができるから。
変形性関節症や脊椎症は残念ながらすっきりと治る病気ではありません。
しかしながら、痛みを軽減させ、四肢の運動機能を改善もしくは維持することは決して不可能ではありません。リハビリを継続して行うことで患者様の生活の質を向上させる、その点でリハビリは整形外科治療の中でも重要な位置を占めています。もちろん慢性疾患に限らず、外傷や急性疾患においても重要な役割を担っています。
運動器リハビリテーションExercise therapy
運動器とは骨・関節・筋肉・神経などの身体を支えたり動かしたりする組織・器官の総称です。
外傷、スポーツ障害等の機能改善はもちろんのこと首、腰、膝などの運動器に関する慢性的な疾患も治療の対象になります。
運動療法や物理療法などを用いて、スポーツ活動への復帰、ケガからの回復、日常生活の向上を図ります。
当院のリハビリテーション科の職員は理学療法士、柔道整復師、セラピストなど様々な専門領域の資格者が患者様一人一人に対応したオーダーメイドの運動療法を行います。
手技療法
(マッサージ、ストレッチ)
なぜ身体の各部にコリや痛みが発生するのかご存じでしょうか?
1日中デスクワークを行う、長時間運転するなど、同じ姿勢を長時間続けていると、筋肉中の酸素の量が少なくなってしまうので、乳酸などといった疲労物質が蓄積します。すると筋肉が硬直してしまい、コリやだるさの原因となってしまうのです。
疲れて硬直してしまった筋肉は近くを通る血管を圧迫するので、筋肉中に溜まった乳酸がスムーズに流れていかないのです。
当院ではリハビリスタッフが患部をしっかり揉み解し、さすることによって収縮している筋肉、または過度に緊張している筋肉を弛緩させます。凝り固まっていた部分の血行が良くなるので、発痛物質、疲労物質が除去され、痛みが軽減する効果を期待できます。
また、血液・リンパ液の循環や神経・内分泌および内臓の働きが改善されるので、新陳代謝といった体の状態が良くなり、精神的にもリラックスすることができます。
リンパの流れを改善させることにより、身体のむくみ、冷え性改善といった効果も期待できます。
AKA療法とは、術者の手によって関節の機能を良くすることにより、痛みや身体の動きを改善する治療法です。
主に、骨盤を構成する関節(仙腸関節)をわずかな力で刺激することにより、関節が持っている本来の機能を引き出す技術です。
物理療法Physical therapy
物理療法とは、
- 温める、冷やす
- 電気刺激を与える
- 振動させる
といった物理的な刺激を患部に与えることによって血行を促進させ、痛みを軽減させる治療法です。
当院の物理療法
当院では様々な物理療法機器を用いて、患者様の症状に合わせて治療を行います。
- 腰椎・頸椎牽引
- 低周波治療器
- 干渉波治療器
- 近赤外線レーザー
- 超音波治療器
- コンペックス
- マイクロウェーブ
- ホットパック
- トレーニングマシン(トレッドミル他) など
牽引療法
椎間板ヘルニア、側弯症など、椎間関節や椎間板への圧力を緩和したり、肩こりや腰痛など、筋肉の血行不良が原因で起こる症状を改善します。
電気療法
電気療法は、電気を身体に流すための電極を皮膚に張り付け、低周波や干渉波の電気刺激を患部に与える治療法です。
一定間隔の刺激を与えることで筋肉をほぐし、慢性的な肩こりや腰痛、膝痛などにみられる筋肉のこわばりを取り除きます。筋肉を電気で収縮させることで、筋力を回復させるといった効果も期待できます。
温熱療法
温熱療法は、温水や電磁波、超音波などを使って患部に熱エネルギーを与え、血流を改善させて疼痛を軽減し、リラクゼーションを与える治療法です。ホットパックや、赤外線治療器、極超短波治療器などが代表的です。
温熱療法の歴史は古く、温泉浴や日光浴なども私たちの暮らしに身近な温熱療法の一種です。